ファームウェア

画面のコンポーネント

説明

ファームウェアベースライン

HPE Service Pack for ProLiant(SPP)のようなファームウェアバンドルを使用すると、エンクロージャー、エンクロージャーグループ、およびインターコネクトのファームウェア、ドライバー、ユーティリティ、およびハードウェア構成を更新できます。

SPPアップデートには、単一のPXE起動可能イメージとして配布される、ファームウェア、ドライバー、およびユーティリティが含まれます。レポジトリ内に、これらのファームウェアバンドルのアップデートをアップロードし、インストールして、デバイスのベースライン構成のメンテナンスを簡素化することができます。

開始点として選択したSPPは、後続のすべてのSPPのアプリケーションと比較できるため、ファームウェアベースラインとなります。サーバープロファイルを使用してファームウェアレベルを管理対象デバイスに割り当てたり、手動で管理オプションを選択してファームウェアを手動で管理することができます。SPPをインストールするための選択肢は次のとおりです。
  • ファームウェアとオペレーティングシステム(OS)ドライバー(Smart Update Toolsを使用) - サーバーハードウェアの電源を切断せずにファームウェアとOSドライバーを更新します。
  • ファームウェアのみ(Smart Update Toolsを使用) - サーバーハードウェアの電源を切断せずにファームウェアを更新します。
  • ファームウェアのみ - ファームウェアをHPE OneViewによって管理します。このオプションを選択すると、電源の切断が必要になります。
    注記:

    ファームウェアのみオプションが選択されているときにService Pack for ProLiant(SPP)のバージョン2016.10以上がファームウェアベースラインとして選択された場合、Intelligent ProvisioningではなくSPPブート環境を通じてファームウェアのアップデートが発生します。

    「ファームウェアのみ」の設定が使用されていない限り、サーバーハードウェアの電源がオンの間にファームウェアを変更できます。
詳しくは、Smart Update Tools(SUT)を参照してください。
注記:

HPE ProLiant Gen8またはそれより新しいモデルのサーバーを選択し、アプライアンスにファームウェアベースラインがインストールされていない場合、新しいファームウェアベースラインを追加するリンク付きのメッセージが表示されます。

SPPに含まれるバージョンより古いファームウェアをインストールする場合は、強制インストールオプションを選択して、ファームウェアをダウングレードする必要があります。ご使用の環境で最新のファームウェアが問題を引き起こすことがわかっている場合(リリースノートに記載されています)、古いバージョンのファームウェアをインストールする必要がある場合があります。

注意:

ファームウェアを強制的にダウングレードすると、サーバーが不安定になる場合があります。

ファームウェアは、作成または編集をクリックしてサーバープロファイルを適用すると更新されます。

サーバープロファイルに関連付けられているファームウェアベースラインをファームウェアレポジトリから削除すると、ファームウェアベースライン属性の横に、サーバープロファイルが縮退状態にあることを示すインジケーターが表示されます。この問題を解決するには、サーバープロファイルを編集し、ファームウェアベースラインを正しいものにアップデートするか、手動で管理オプションを選択します。

アプライアンス上のファームウェアバンドルの追加および管理については、ファームウェアバンドルのヘルプを参照してください。

デフォルト値:

手動で管理。HPE OneViewでは管理されません。

注記:
次の場合、影響を受けるコンポーネントが表示されません。
  • ファームウェアベースラインが手動で管理の場合。

  • 未割り当てサーバープロファイルの場合。

  • サーバープロファイルテンプレートの場合。

ファームウェアインストール状態

最新のファームウェアインストール状態を表示します。

操作が必要な状態にはすべてアラートまたはエラーメッセージが表示されます。たとえば状態がStagedFailedの場合は、アラートまたはエラーメッセージがHPE OneViewに表示されて、エラーに対する解決策が指示されています。

以下に、可能な状態を示します。
  • 保留中 - アクションの実行が順番待ちです。

  • ステージ - サーバーハードウェアで適用が必要なコンポーネントを決定して、これらのコンポーネントをステージディレクトリにコピーします。

    • ステージング中 - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントをステージディレクトリに現在コピーしています。

    • ステージングされました - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントがステージディレクトリに正常にコピーされました。

    • ステージングに失敗しました - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントをステージディレクトリに正しくコピーできませんでした。

  • スケジュール - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントのスケジュールを特定の日付と時刻に設定します。

    • スケジュール済み - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントは、正常にステージングされ、インストールのスケジュールが設定されています。

    • スケジュールが失敗しました - ファームウェアとドライバーのベースラインのスケジュールを正常に設定できませんでした。アラートには、障害の考えられる理由が表示されます。

    • スケジュールが延期されました - 同時に10を超えるVMware ESXiデバイスのスケジュールを設定する場合にのみ、サーバーハードウェアでのファームウェアおよびドライバーコンポーネントのスケジュールが延期されます。10を超えるVMware ESXiデバイスのスケジュールを設定することにした場合、これらのデバイスはスケジュールが延期されました状態になり、利用できる次のスロットにスケジュールが設定しなおされます。同様に、128以下のWindowsデバイスまたはLinuxデバイスのスケジュールを同時に設定できます。別のスケジュールを編集して指定することも、新しいスケジュール案で続けることもできます。

  • インストール - ステージングされたコンポーネントを展開します。

    • インストール中 - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントをサーバーハードウェア上で展開しているところです

    • インストール済み - ファームウェアおよびドライバーコンポーネントが正常にサーバーハードウェア上で展開されました

    • インストールは失敗しました - サーバーハードウェア上でのファームウェアとドライバーの展開が成功しませんでした

    • インストール済み。再起動保留中 - サーバーハードウェア上でのファームウェアとドライバーの展開が成功しましたが、このアクションを完了するには再起動が必要です

  • アクティブ化 - インストールしたコンポーネントを使用可能にするために再起動が必要な場合、サーバーハードウェアを再起動します。

    • アクティブ化中 - サーバーの再起動が進行中です

    • アクティブ化されました - サーバーハードウェアが正常に再起動して、コンポーネントのインストールが正常に完了しました

    • アクティブ化が失敗しました - サーバーハードウェアを再起動してもファームウェアとドライバーのインストールを完了できませんでした

  • 不明 - HPE OneViewはiLOと通信できないか、SUT設定を読み取れきません。

このフィールドは、ファームウェアを手動で管理する場合は表示されません。

インストール方法

Smart Update Toolsによって使用される最新のインストール方法を表示します。このフィールドは、ファームウェアを手動で管理する場合は表示されません。

ファームウェアのアクティブ化

サーバープロファイルのファームウェアのアクティブ化方法を選択できるようにします。

このフィールドは、インストール方法フィールドでファームウェアとオペレーティングシステム(OS)ドライバー(Smart Update Toolsを使用)またはファームウェアのみ(Smart Update Toolsを使用)を選択した場合に表示されます。

すぐに

ファームウェアのアクティブ化は、ファームウェアの更新を構成し終えると開始します。

スケジュールした日時で

ファームウェアのアップデートは特定の日付と時刻にスケジュールされます。このオプションを選択すると、カレンダーと時間ウィジェットが表示されます。ローカルタイムゾーンに従って時間を入力します。ファームウェアのアップデートのスケジュール時間は将来の時間にする必要があります。

10以下のVMware ESXiデバイスのスケジュールを同時に設定できます。10を超えるVMware ESXiデバイスのスケジュールを設定することにした場合、これらのデバイスはスケジュールが延期されました状態になり、利用できる次のスロットにスケジュールが設定しなおされます。同様に、128以下のWindowsデバイスまたはLinuxデバイスのスケジュールを同時に設定できます。別のスケジュールを編集して指定することも、新しいスケジュール案で続けることもできます。

論理エンクロージャーからファームウェアとドライバーをアップデートすることにした場合、論理エンクロージャーファームウェアアップデートプロセスが、設定済みのすべてのスケジュールに優先し、その結果、ファームウェアはすぐにアクティブ化されます。

注記:

ブラウザーには、ローカルタイムゾーンに従った時刻が表示されます。アプライアンスコンソールには、UTC(Universal Time Coordinate)に従った時刻が表示されます。

SUTは、Linux、Windows、およびVMware ESXiシステムでこの機能をサポートします。ファームウェアのアップデートのスケジュールを設定するには、サーバープロファイルからのファームウェアアップデートのスケジュールを参照してください。

スケジュールなし

このオプションを選択する場合、スケジュールが設定されているファームウェアアップデートはキャンセルされます。