高可用性アプライアンスクラスターについて

HPE OneViewは、2つのアプライアンスで構成されるアプライアンスクラスターによって高可用性を実現します。アプライアンスは、それらの役割によって定義されます。

役割

機能

アクティブ

アプライアンスクラスターのサービスを現在ホストしています。

スタンバイ

アクティブアプライアンスが使用できなくなった場合に、いつでもアクティブアプライアンスになれる状態です。スタンバイアプライアンスは次のときにアクティブになります。

  • アクティブアプライアンスが物理的に取り外されたか電源を失ったとき。

  • クラスターメンバーの間の接続が切断または中断したとき。

  • アクティブアプライアンスでソフトウェア障害が繰り返し発生した結果、アプライアンス自体が再起動するとき。

未使用

アプライアンス上に互換性のあるファームウェアバージョンが存在し、以前のスタンバイアプライアンスがスタンバイとして構成されなくなったかエンクロージャーから取り外された場合に、いつでもスタンバイアプライアンスになれる状態です。

スタンバイアプライアンスはアクティブアプライアンスを監視し、接続が失われたときに制御を引き受けます。

2つのクラスターメンバーAおよびBがあるとします。

  • スタンバイアプライアンス(B)は、アクティブアプライアンス(A)と通信できなくなったことを検出します。

  • クラスターメンバーBはAを再起動させます。

  • クラスターメンバーBは、アクティブアプライアンスとして操作の制御を引き受けます。

  • クラスターメンバーAはスタンバイアプライアンスになります。

  • アプライアンスクラスターが再び高可用性になります。

さらに、スタンバイアプライアンスを手動でアクティブ化することによって、クラスターメンバーの役割を交換することもできます。