sFlow設定について

Sampled Flow(sFlow)は、スイッチやルーターを含むデータネットワーク内のトラフィックを監視するためのテクノロジーです。sFlow監視機能は、指定されたコレクターのリストにsFlowトラフィックを送信するようにイーサーネットネットワークを構成する場合に役立ちます。sFlowは、Virtual Connect ManagerとHPE Synergyモデルの両方でイーサーネットインターコネクトモジュール(ICM)にのみ構成できます。

sFlowシステムは、イーサーネットインターコネクトモジュールに組み込まれたsFlowエージェントおよびリモートのsFlowコレクターから構成されます。sFlowエージェントは、インターフェイスカウンター情報とパケット情報を収集し、サンプリングされた情報をsFlowパケットにカプセル化します。sFlowパケットバッファーがいっぱいになるか、(1秒に固定された)エージングタイマーが時間切れになると、sFlowエージェントはsFlowパケットをUDPデータグラムにカプセル化します。その後、UDPデータグラムは、指定されたsFlowコレクターに送信されます。sFlowコレクターは情報を分析し、結果を表示します。1つのsFlowコレクターで複数のsFlowエージェントを監視できます。

sFlowは、次のサンプリングメカニズムを提供します。
  • フローサンプリング - パケット情報を取得します。

  • カウンターポーリング - インターフェイスカウンター情報を取得します。

フローサンプリングの方向:
  • イングレス - 着信パケットが実際に送信元のネットワークから送信されたものであることを保証します。

  • イーグレス - あるネットワークから別のネットワークへの情報の送信パケットを監視し、制限します。

sFlowのセットアップには主に次の項目が含まれます。
  1. アップリンクセットの一部であるイーサーネットネットワークを構成する。

  2. sFlowエージェントのIPアドレスを構成する。

  3. コレクターを追加し、パケットおよびヘッダーのサイズを割り当てる。

  4. ポートを追加し、インターコネクトモジュールのポートのサンプリングおよびポーリング機能を有効にする。

サンプリングされたデータは、構成されているネットワークを介してコレクターに提供されます。コレクターIDとネットワークデータは、sFlowエージェントに関連付けられます。sFlow構成は、次のデバイスでサポートされています。
  • HPE Synergy用HPE Virtual Connect SE 40Gb F8モジュール

sFlowの制限事項

  • sFlowエージェントとインターコネクト管理インターフェイスのIPv4アドレスは、同じサブネットに属することはできません。

  • 論理インターコネクトごとにサンプリングまたはポーリングできるポートの最大数は196です。

  • CPU使用率が所定のしきい値を超えると、VCのsFlow監視は一時停止します。CPU使用率がしきい値下限を下回ると、sFlow監視が再開します。

  • 論理インターコネクトごとに最大3つのsFlowコレクターがサポートされます。