HPE OneViewによる管理の結果として、iLOはどう変わるか

サーバーハードウェアがアプライアンスによって管理されていると、以下の構成変更がサーバー上のiLOに行われます。

  • 管理アカウント(_HPOneViewadmin)が作成され、iLOの概要およびユーザー管理画面に表示できます。

  • SNMPが有効になり、アプライアンスがSNMPトラップ宛先として追加されます。iLOは3つのトラップの宛先を設定でき、SynergyサーバーではSNMP情報が常にトラップの登録の3つ目のエントリーに書き込まれます。

    警告:

    3つ目のエントリーの場所の情報を変更すると、Synergyアプライアンスは警告なしでエントリーを上書きします。

  • NTPが有効になり、アプライアンスがサーバーハードウェアのNTPタイムソースになります。

  • アプライアンス証明書がインストールされ、シングルサインオン操作が有効になります。

  • iLOファームウェアが、

    管理対象サーバーのHPE OneViewサポートマトリックスに記載されている最小バージョンにアップデートされます。
  • RESTfulインターフェイスイベントの宛先としてSynergy管理アプライアンスが追加されます。

  • iLOタイムゾーンが、iLOのドキュメントで推奨されているAtlantic/Reykjavikに設定されます。

    タイムゾーンの設定によって、iLOがUTC時間を調整してローカル時間を取得する方法、およびデイライトセービングタイム(サマータイム)に合わせて調整する方法が決まります。iLOイベントログおよびIMLのエントリーで正しいローカル時間を表示するには、サーバーが配置されているタイムゾーンを指定する必要があります。

    SNTPサーバーから提供される時間を調整せずにiLOで使用する場合は、UTC時間対する調整を適用しないタイムゾーンを使用するようにiLOを構成します。また、そのタイムゾーンには、デイライトセービングタイム(サマータイム)調整を適用しないでください。

    この要件に合うタイムゾーンはいくつかあります。1つの例は、Atlantic/Reykjavikタイムゾーンです。このタイムゾーンは、グリニッジ子午線の東でもなく西でもなく、春または秋に時間が変わりません。