冷却および電力のデータの表示について

アプライアンスは、データセンター内のデバイスの電力および冷却能力を判定するために使用できる次の詳細なヘルスデータを提供します。

画面のコンポーネント

説明

幅x奥行き

最大50 m(164.042フィート)。メートルまたは米国式による寸法。ブラウザーのロケール設定によって決まります。

エレクトリカルディレーティング

デバイスを使用する際の、最大定格損失を下回る割合。ケース/本体の温度、周囲の温度、および冷却のタイプに影響します。

ディレーティングの割合を指定するには、カスタムを選択します。または、なしを選択して、最大定格損失にディレーティングを適用しないこともできます。デフォルト値:NA/JP(20%)— 北米/日本

デフォルト電圧

220 V

電力コスト

ユーザーが選択した通貨で指定される、kWhあたりのエネルギーコスト。

冷却容量

データセンターの最大冷却容量(KW単位)。アプライアンスは、この値を使用して熱生成を分析します。

冷却マルチプライア

データセンターの電力コストに対する冷却コストの比率。この値は、システムの冷却コストとシステムの電力コストの比率を表します。デフォルト値の1.5は、システムの冷却コストがシステムの電力コストの1.5倍になることを表します。

システムが消費するkWhに冷却マルチプライアを掛けると、冷却のkWhが得られます。アプライアンスは、電力消費を示すグラフにこの値を使用します。

データセンターの全体的な冷却が十分であっても、通気量の不足、過度の熱出力の集中、通路の末端の巻き込み気流といった要因で、十分に冷却されない領域が発生する可能性があります。冷却マルチプライアの値を見ることで、データセンターの電力コストに対する冷却コストの比率を確認することもできます。

色を使ってラックの最高温度を表示する、3Dによるデータセンターのビジュアル化を利用して、冷却の問題を調査できます。これを行うには、まずデータセンター内のラックの物理位置を入力する必要があります。データセンターの領域ごとに、直近の24時間中に観測された最高温度を表示できます。ラックの温度制限を構成している場合は、ポインターをラックに合わせると、その制限に違反していれば、それが表示されます。