ハイパーバイザークラスタープロファイルの整合性検証

HPE OneViewは、ハイパーバイザークラスタープロファイルの整合性を自動的にチェックします。整合性確認とは、ハイパーバイザークラスタープロファイルを検証して次のことを確認することです。

  • クラスターの構成とクラスター内のハイパーバイザーが、ハイパーバイザークラスタープロファイル内の目的の構成と一致していること。

  • ハイパーバイザークラスタープロファイル内の目的の構成(ネットワークやストレージの構成など)が、関連付けられたサーバープロファイルテンプレートに定義されている構成に対して有効であること。

  • メンバーハイパーバイザープロファイルにリンクされているサーバープロファイルが、サーバープロファイルテンプレートに定義されている目的の構成と一致していること。

不整合につながる状況:
  • ハイパーバイザークラスタープロファイルの構成とサーバープロファイルテンプレートの構成が異なっている。

    ハイパーバイザークラスタープロファイルで定義されたハイパーバイザーテンプレートネットワークおよびストレージ構成は、サーバープロファイルテンプレートのテンプレート物理サーバー構成を使用して検証されます。vSwitchesの管理が有効に設定されている場合、ハイパーバイザーのテンプレートネットワーク構成は、ハイパーバイザークラスタープロファイルで定義され、これらの構成はサーバープロファイルテンプレート構成から取得されます。

    注記:

    サーバープロファイルテンプレートまたはネットワークセットに次の変更を行うと、対応するハイパーバイザークラスタープロファイルに不整合が生じます。

    • サーバープロファイルテンプレート接続で使用されているネットワークセットを変更してネットワークを追加または削除する。

    • サーバープロファイルテンプレートを変更してイーサーネットネットワーク接続を追加、アップデート、または削除する。

    • サーバープロファイルテンプレートを変更してSANストレージボリュームを追加またはアップデートする。

    アラート

    ハイパーバイザークラスタープロファイルは、そのサーバープロファイルテンプレートと整合性がありません - このアラートが表示され、手動修復が求められます。

    手動修復

    アラート内の手順を実行し、ハイパーバイザークラスタープロファイルを編集します。この操作により、ハイパーバイザークラスタープロファイルとこれに関連付けられたサーバープロファイルテンプレートの間のテンプレート構成の不整合が解決されます。vSwitch構成は、サーバープロファイルテンプレートに定義されている接続に基づいて自動的に再構築されます。ハイパーバイザークラスタープロファイル内のストレージボリュームは、サーバープロファイルテンプレートと一致するように、自動的に追加されるか削除が許可されます。この不整合が修正された後、アップデートされたテンプレート構成のメンバーハイパーバイザーまたはサーバープロファイルの構成に不整合があれば特定され、報告されます。

  • vCenterハイパーバイザークラスターにハイパーバイザークラスタープロファイルの定義との整合性がない。

    ハイパーバイザークラスターおよびその構成は、ハイパーバイザークラスタープロファイルの定義に対して検証されます。

    注記:

    HPE OneViewまたはVMware vCenterのいずれかで次の変更を行うと、不一致と不整合が発生します。

    • クラスターの名前を変更する。

    • VMwareの分散リソーススケジューラー(DRS)を有効または無効にする。

    • VMwareの高可用性を有効または無効にする。

    アラート

    クラスターに整合性がありません - このアラートは、クラスターを一致させますリンクとともに表示されます。

    自動修復

    アラート内の手順を実行します。クラスターを一致させますオプションは、中断を伴わずに、ハイパーバイザークラスターのすべての不整合をハイパーバイザークラスタープロファイルの定義と一致するように修正します。整合性のないフィールドは、不整合を解決するためにハイパーバイザークラスタープロファイルの値で自動的にアップデートされます。

  • 1つ以上のハイパーバイザープロファイルにハイパーバイザークラスタープロファイルとの整合性がない。

    ハイパーバイザーは、ハイパーバイザークラスタープロファイルの定義に対して検証されます。ハイパーバイザープロファイルに関連付けられたサーバープロファイルの不整合は、ハイパーバイザープロファイルの不整合として扱われます。これらの不整合はハイパーバイザークラスタープロファイルにまとめられます。

    注記:
    • ハイパーバイザークラスタープロファイルのネットワークおよびストレージの構成をサーバープロファイルテンプレートと一致するように変更すると、関連付けられているハイパーバイザープロファイルに不整合が発生します。

    • 次のいずれかの変更のためにハイパーバイザープロファイルに変更が発生すると、対応するハイパーバイザークラスタープロファイルとの不整合が発生します。

      • サーバープロファイルの変更により、サーバープロファイルの不整合が発生します。

      • サーバープロファイルテンプレートの変更により、サーバープロファイルの不整合が発生します。

      • HPE OneViewの外部でハイパーバイザーマネージャーを使用してハイパーバイザーに加えられた変更により、ハイパーバイザーの構成の不整合が発生します。

      • ハイパーバイザークラスタープロファイルで定義されたネットワークとストレージ構成を変更すると、ハイパーバイザープロファイルに不整合が生じます。

    • ハイパーバイザークラスタープロファイルがvSwitchを管理しないように構成されている場合、vSwitchおよびポートグループの整合性は検証されません。

    • ハイパーバイザークラスタープロファイルがvSwitchを管理するように構成され、ポートグループを構成するオプションが無効になっている場合、全般目的のポートグループの不整合は検証されません。

    アラート

    1つ以上のハイパーバイザープロファイルに整合性がありません - このアラートは、ハイパーバイザープロファイルを一致させますリンクとともに表示されます。

    自動修復

    自動修復が可能な不整合の場合は、アラート内の手順を実行してください。ハイパーバイザープロファイルを一致させますオプションは、中断を伴わずに、ハイパーバイザークラスタープロファイル内のハイパーバイザープロファイルのすべての不整合を修正します。アクティブなハイパーバイザープロファイルが一度に1つずつ順に処理されます。修正によりサーバーのダウンタイムが発生する場合(ワークロードには影響がない)、HPE OneViewはハイパーバイザーをメンテナンスモードにし、不整合を修正してから、ハイパーバイザーをアクティブモードに戻します。アップデートを適用する前にハイパーバイザーがメンテナンス状態であった場合、ハイパーバイザーはメンテナンス状態のまま保持されます。このプロセス中にハイパーバイザープロファイルに障害が発生すると、タスクは中止されます。

    注記:

    クラスターで実行されているVMによって使用されているポートグループ名を変更すると、修復が失敗します。

    手動修復

    手動修正を必要とする不整合の場合は、ハイパーバイザープロファイルを一致させますアラートに示されている手動手順を実行してください。

  • クラスターと1つ以上のハイパーバイザープロファイルの両方に整合性がない。

    ハイパーバイザークラスターおよびその構成に、ハイパーバイザークラスタープロファイルの定義との整合性がありません。ハイパーバイザーにハイパーバイザークラスタープロファイルの定義との整合性がありません。

    アラート

    クラスターおよび1つ以上のハイパーバイザープロファイルに整合性がありません - このアラートは、クラスターとハイパーバイザープロファイルを一致させますリンクとともに表示されます。

    自動修復

    アラート内の手順を実行します。クラスターとハイパーバイザープロファイルを一致させますオプションは、中断を伴わずに、ハイパーバイザークラスターおよびハイパーバイザープロファイルの不整合を修正します。

    注記:

    ハイパーバイザークラスターおよびハイパーバイザーの整合性確認は、ハイパーバイザークラスタープロファイルまたはハイパーバイザープロファイル操作の後に計算されます。ハイパーバイザークラスタープロファイルを使用して管理されるハイパーバイザークラスターまたはハイパーバイザー構成の変更についても、確認が計算されます。HPE OneViewはハイパーバイザーマネージャーのイベントを確認して、これらの変更を2分間隔で特定します。

    スケールセットアップでは、ハイパーバイザーマネージャーのイベントが到着するまでに長い時間がかかります。そのような環境では、整合性確認のアラートが発生または解消されるまでに最長10分かかることがあります。

詳細情報

構成の不整合の自動修復