アップリンクセット
アップリンクセットは、単一の専用ネットワークまたはネットワークのグループと、エンクロージャー内のインターコネクトのセットの物理ポートを定義します。アップリンクセットを使用すると、インターコネクトをデータセンターネットワークに接続できます。アップリンクセットでは、一貫したVLANネットワークセットを使用して、複数のポートでポート集約(1つの外部インターコネクトに接続された複数のポート)とリンクフェイルオーバーをサポートできます。
アップリンクセットの構成
アップリンクセットは、論理インターコネクトの一部です。論理インターコネクトのアップリンクセットの初期構成は、論理インターコネクトグループのアップリンクセットの構成によって決まりますが、特定の論理インターコネクトのアップリンクセットは変更(上書き)可能です。
論理インターコネクトグループのアップリンクセットに加えた変更は、既存の論理インターコネクトに自動的にはプロパゲートされません。たとえば、論理インターコネクトグループアップリンクセットに新しく追加したVLANを既存の論理インターコネクトにプロパゲートするには、論理インターコネクトグループから各論理インターコネクト構成を個別にアップデートする必要があります。
タグ付きのイーサーネットネットワークの場合、アップリンクセットを使用して、同じケーブルで複数のネットワークを運用するインターコネクトアップリンクを識別できます。
タグ無しまたはトンネルイーサーネットネットワークの場合、アップリンクセットは、単一のネットワーク専用であるインターコネクトアップリンクを識別します。
ファイバーチャネルネットワークの場合、アップリンクセットに追加できるネットワークは1つです。ファイバーチャネルは、仮想ネットワークまたはVLANを妨げます。
Fibre Channel over Ethernet(FCoE)ネットワークの場合、アップリンクセットを使用して、同じイーサーネットケーブルセットで複数のファイバーチャネルネットワークとタグ付きのイーサーネットネットワークを運用できます。
- 以下のモジュールでは、アップリンクセットに割り当てることができるポートまたはネットワークアナライザーポートとして使用できるポートの合計数は、インターコネクトあたり12ポートを超えることはできません。
HPE Virtual Connect SE 16Gb FCモジュール(Synergy用)
HPE Virtual Connect SE 32Gb FCモジュール(Synergy用)
各論理インターコネクトには、次の制限があります。
ゼロ個以上のアップリンクセットを定義できます。サポートされるアップリンクセットの最大数と、1つのアップリンクセットでサポートされるネットワークタイプの最大数については、HPE OneView(HPE Synergy用)サポートマトリックスの"ネットワークに関する制限"を参照してください。
アップリンクセットを定義しないと、エンクロージャー内のサーバーはデータセンターネットワークに接続できません。
ネットワークは、論理インターコネクトグループごとに1つのアップリンクセットのメンバーにしかなれません。
アップリンクセットには、1つ以上のタグ付きイーサーネットネットワークを含めることができます。タグ無しまたはトンネルネットワークのアップリンクセットには、その1つのタグ無しまたはトンネルネットワークのみを含めることができます。
アップリンクセットには1つまたは複数のFCoEネットワークを含めることができますが、アップリンクは1つのFCoE対応インターコネクト内に含める必要があります。
論理インターコネクトグループまたは論理インターコネクト内では、すべてのVLAN IDがアップリンクセットおよび内部ネットワーク全体で一意でなければなりません。
内部ネットワークでは、論理インターコネクト内のサーバー間接続が許可されます。内部ネットワークは、既存のネットワークを内部のネットワークセットに追加することで作成されます。内部ネットワークはアップリンクセットに追加でき、それにより自動的に内部ネットワークセットから削除されます。
アップリンクセットを作成すると、ネットワークセットを直接追加できるようになります。
アップリンクセットを修正すると、ネットワークセットを直接追加または削除できるようになります。
- ゼロ個以上のネットワークセットをアップリンクセットに関連付けます。また、ゼロ個以上のネットワークセットを既存のアップリンクセットに関連付けることもできます。
- アップリンクセットからネットワークセットを削除できます。