トップオブラックスイッチについて

トップオブラックスイッチは、統一されたコンバージドファブリックをイーサーネット経由でLANおよびSANのトラフィックに提供します。この統一によりネットワーク統合整理が可能になり、必要なアダプター数やケーブル数が減り、冗長スイッチがなくなります。

エンクロージャー、サーバー、および他社製デバイス(トップオブラックスイッチなど)による構成は、アクセス層の冗長化により、サーバーの管理と各サーバーからの帯域幅需要増にも高い適応性を発揮します。サポートされるデバイスの完全なリストについては、HPE OneView(HPE Synergy用)サポートマトリックスを参照してください。

個々のサーバーとサーバーのラックの両方を展開するモジュラーデータセンターでは、ネットワークの統合整理のためのソリューションとして、トップオブラックスイッチの展開モデルを使用できます。サーバー接続を集約できるように各ラック内にスイッチングリソースを配置することで、データセンターの柔軟性を高めることができます。

マルチシャーシリンクアグリゲーション(MLAG)では、2台の異なるスイッチに物理的に接続されているリンクを、3台目のスイッチへの1つのポートチャネルとして表示させることが可能です。MLAGドメイン内のピアのIPアドレスとMACアドレスを構成できます。冗長性の理由から、ピアインターフェイスは、通常、少なくとも2つの物理ポートのポートチャネルとして構成されます。

デフォルトのスイッチポートの詳細に加えて、トップオブラックスイッチのポートがインターコネクトポートまたはスイッチポートに接続されている場合、次のリモート接続の詳細が自動的に表示されます。

トップオブラックスイッチとの統合には、以下のような利点があります。

  • スケーラブルなサーバーアクセス環境を作りだす分散モジュラーシステム

  • 一元的な管理とポリシーの適用

  • 運用経費の削減(ケーブル接続数の減少、運用および冷却のための消費電力の削減、効果的な帯域幅の利用)

HPE OneViewサポートは、環境の監視対象のビューを提供することに重点を置いており、インターコネクト用ポートで構成を変更する機能は制限されています。これらのリソースに対するファームウェアのアップデートはサポートされていません。HPE OneViewは、Aristaトップオブラックスイッチが集約スイッチとして動作し、エンクロージャー内のVirtual Connectインターコネクトに直接接続されているときに、それらのステータスと構成の監視およびコンプライアンス監視をサポートします。HPE OneView内で、トップオブラックスイッチの追加と削除は、論理スイッチグループテンプレートと関連する論理スイッチを通して行えます。

HPE OneViewを使用すると、以下のことができます。

  • スイッチとVirtual Connectインターコネクトの予想された状態と実際の状態を、対応するコンプライアンス監視によって表現します。

  • 物理スイッチの情報を表示します。

  • 物理ポートの情報を表示します。

  • 統計情報を表示します。

  • Aristaスイッチから、ヘルスイベントとポート状態変更をアラートとして表示します。

  • AristaスイッチとVirtual Connectインターコネクトのマップビューに移動して、これらのリソース間の関係を表示します。

  • ネットワーク可用性を検出して、HPE OneView内で定義されたネットワークとAristaスイッチ上でプロビジョニングされたネットワークの間の不一致を表示します。