部分的にスタックされたドメインの移行

Virtual Connect Managerでは、3つのタイプのイーサーネットスタッキング構成がサポートされており、HPE OneViewに移行することができます。

フル

すべてのイーサーネットインターコネクトは、他のすべてのイーサーネットインターコネクトのパスを持っています。フルスタッキングはデフォルトモードです。

この構成では、すべてのイーサーネットおよびファイバーチャネルインターコネクトが1つの論理インターコネクトグループとしてHPE OneViewに移行されます。この構成は、インサービスでもオフラインでも移行できます。

プライマリスライス

スタッキングが発生するのは、ドメイン内のプライマリおよびスタンバイイーサーネットインターコネクト間のみです。

この構成では、プライマリおよびセカンダリインターコネクトが1つの論理インターコネクトグループ内に構成されて、HPE OneViewに移行されます。他のすべてのイーサーネットインターコネクトは、論理インターコネクトグループあたり1つのイーサーネットインターコネクトで、独自の論理インターコネクトグループ内に構成されます。ファイバーチャネルインターコネクトは、個別の論理インターコネクトグループ内に構成されます。この構成はオフラインで移行する必要があります。

水平

スタッキングは水平イーサーネットインターコネクトの各ペア間で発生します。

この構成では、横に隣接したすべてのインターコネクトが1つの論理インターコネクトグループ内に構成されて、HPE OneViewに移行されます。横に隣接したインターコネクトが存在しない場合は、移行時に、対応する論理インターコネクトグループに1つのイーサーネットインターコネクトのみが含まれます。この構成はオフラインで移行する必要があります。ファイバーチャネルインターコネクトは、個別の論理インターコネクトグループ内に構成されます。

Virtual Connect ManagerからHPE OneViewへのフルスタッキング移行

Virtual Connect ManagerからHPE OneViewへのプライマリスライススタッキング移行

Virtual Connect ManagerからHPE OneViewへの水平スタッキング移行

VCM管理対象エンクロージャーを新規または既存のエンクロージャーグループに移行します。
  • 新規エンクロージャーグループ — 論理インターコネクトグループは、Virtual Connectのスタッキング構成に基づいて作成されます。ネットワークおよびアップリンクセットは、新しく作成された論理インターコネクトグループにコピーされます。

    水平またはプライマリスライスの場合、以下のようになります。

    • イーサーネットネットワークは、イーサーネットインターコネクトを含むすべての論理インターコネクトグループにコピーされます。アップリンクセットは、すべての論理インターコネクトグループにコピーされます。アップリンクセットポートは、それらのポートを含む論理インターコネクトグループ内に作成されたアップリンクセットのみにコピーされます。

      QoSなどのすべてのイーサーネット設定は、新しく構成されたイーサーネット論理インターコネクトグループに移行されます。

    • FCoEネットワークは、関連付けられたアップリンクセットポートを含む論理インターコネクトグループ内に作成されたアップリンクセットに追加されます。

    • Virtual Connectファブリックは、ファブリックのアップリンクポートを含む論理インターコネクトグループ内に、ファイバーチャネルアップリンクセットとしてコピーされます。関連付けられたファイバーチャネルネットワークも作成されます。

    • SNMP構成は、ファイバーチャネル論理インターコネクトグループを含む、すべての論理インターコネクトグループに移行されます。

  • 既存のエンクロージャーグループ — 既存のHPE OneView論理インターコネクトグループは、Virtual Connect構成の既存のベイおよびインターコネクトタイプに一致する必要があります。そうしないと、互換性エラーが発生して、移行がブロックされます。

    例えば、VCM管理対象エンクロージャーがプライマリスライスであり、ベイ1、2、3、および4がHPE Virtual Connect FlexFabric 10 Gb/24ポートモジュールで実装される場合、HPE OneViewに、4つすべてのベイについて同じインターコネクトタイプ(HPE Virtual Connect FlexFabric 10 Gb/24ポートモジュール)で定義された論理インターコネクトグループと一致するエンクロージャーグループがないと、エラーが発生します。さらに、ベイ1および2は1つの論理インターコネクトグループに一緒に構成し、ベイ3および4は、2つの別々の論理インターコネクトグループに構成しなければなりません。

    アップリンクセット、イーサーネット設定、SNMP構成などの、論理インターコネクトグループに適用される属性も一致しなければならず、一致しないとエラーが発生することがあります。