サーバープロファイルの整合性の検証について

整合性確認では、サーバープロファイルに保存されている構成とサーバーハードウェアの実際の構成が検証されます。割り当てられていないサーバープロファイルの整合性確認は無効になります。また、整合性確認により、サーバープロファイルがその親のサーバープロファイルテンプレート(存在する場合)の構成と一致していることが確認されます。サーバープロファイルを更新すると、整合性の状態がアップデートされます。サーバープロファイルの更新は、UIから実行することも、あるいはサーバープロファイル、サーバーハードウェア、サーバープロファイルテンプレートのアップデート、またはサーバーハードウェアの更新の一環として自動的に実行することもできます。アプライアンスは、サーバープロファイルとサーバープロファイルテンプレートの両方を監視し、両者を比較して、以下の項目の整合が取れているかどうかを確認します。

プロファイルセクション

整合性確認

全般

  • サーバーハードウェアタイプ

  • エンクロージャーグループ

  • アフィニティ

注記:

サーバーハードウェアタイプとエンクロージャーグループの不整合は、手動で修正する必要があります。プロファイルを編集して、テンプレートと一致するようにハードウェアタイプとエンクロージャーグループを変更する必要があります。

OS展開

OS展開がサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、サーバープロファイルで選択されたOS展開プランは、整合性を保つためにサーバープロファイルテンプレートで検証されます。ただし、OS展開プランに対応する展開設定では、検証は実行されません。

OS展開がサーバープロファイルテンプレートによって管理されていない場合、サーバープロファイルのOS展開の構成について整合性の検証は行われません。

ファームウェア

Gen10以降のサーバーでは、サーバープロファイルで指定されたファームウェアベースラインが、割り当てられたサーバーにインストールされているファームウェアと比較されます。サーバー上のファームウェアがファームウェアベースラインと不整合である場合は、サーバープロファイルで整合性アラートが生成されます。サーバープロファイルの[ファームウェア]セクションに、不整合のファームウェアパッケージに関する詳細が表示されます。

これらのアラートをクリアするには、サーバー上のファームウェアと一致するようにファームウェアベースラインを変更するか、サーバープロファイルを再適用します。

ファームウェアがサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、以下のサーバープロファイル構成は、整合性を保つためにサーバープロファイルテンプレート構成で検証されます。

  • ファームウェアベースライン

  • インストール方法

注記:

強制的にインストールされたファームウェアは、ファームウェアベースラインが不整合である場合にのみ比較されます。不整合でない場合、強制的にインストールされたファームウェアの整合性はチェックされません。

強制オプションは、プロファイルが適用された場合にのみ考慮されます。強制オプションに関係なく、後で、インストールされたファームウェアがファームウェアのベースラインと比較されます。インストールされているファームウェアバージョンがベースラインバージョンよりも低い場合にのみ、不整合が報告されます。

接続

接続がサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、サーバープロファイル接続構成の次の属性がサーバープロファイルテンプレートで検証されます。また、接続が検証され、余分な接続または欠落している接続を特定します。

  • ネットワーク

  • LAG

  • ポート

  • リクエストされた帯域幅

  • 接続ブート設定

注記:

ポートIDがNoneのサーバープロファイル内の余分な接続は、不整合とは見なされません。

ローカルストレージ

ローカルストレージがサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、次のサーバープロファイル構成は、整合性を保つためにサーバープロファイルテンプレート構成で検証されます。

  • コントローラーモード

  • 論理ドライブ

注記:

ローカルストレージでの不整合は、テンプレートからのアップデートによって自動的に修正されることはありません。これらは、手動で修正する必要があります。

SANストレージ

SANストレージがサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、サーバープロファイル構成は、整合性を保つためにサーバープロファイルテンプレートで検証されます。SANストレージの整合性確認で次の構成が検証され、不整合が見つかった場合はフラグが付けられます。

  • プロファイルで指定されたホストOSタイプは、適合性を維持するために、サーバープロファイルテンプレートに一致している必要があります。

  • プールによって接続されているボリュームの数。
    注記:

    サーバープロファイルテンプレートの整合性確認のタイプが最小一致である場合、サーバープロファイルには、テンプレートで定義されていない追加のボリュームアタッチメントを含めることができます。完全一致に設定されている場合、プロファイル上の追加のボリュームアタッチメントは、テンプレートと不整合なものとしてフラグが付けられます。

  • アタッチメントLUNのタイプ。LUNのタイプが手動の場合、LUN値も検証されます。

  • 同じ接続を使用しているアタッチメントパスと、そのパスが有効かどうか。

  • ターゲットパスのポート割り当て(自動/手動)。手動の場合は特定のターゲットポートの割り当て。
  • 指定されたブートボリュームが検証されます。

  • iSCSIボリュームのCHAPレベル。
  • プライベートボリューム用ボリュームテンプレート。

    サーバープロファイルとサーバープロファイルテンプレート間のプライベートボリュームのマッピングについて詳しくは、HPE OneViewユーザーガイド"サーバープロファイルを介したストレージの統合"セクションを参照してください。

  • シンかフルのいずれかを取り得るプロビジョニングタイプ。
  • 一時的か恒久的のいずれかを取り得るボリューム恒久性設定。
注記:

サーバープロファイルテンプレートから削除されたボリュームアタッチメントは、関連付けられているサーバープロファイルから自動的に削除されません。

関連付けられているサーバープロファイルテンプレートにまだ存在するサーバープロファイルから削除されたボリュームは、不整合としてフラグが付けられます。

ブート設定

ブート設定がサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、サーバープロファイル構成は、整合性を保つためにサーバープロファイルテンプレートで検証されます。すべてのブート設定はサーバープロファイルテンプレートと一致する必要があります。

BIOS設定

サーバープロファイルで[BIOS設定の管理]オプションが有効になっている場合、サーバープロファイルの構成が、割り当てられたサーバーの構成と比較されます。プロファイルとサーバー間の整合性は、ProLiant Gen9以降のサーバーでのみチェックされます。

サーバープロファイルで指定されたBIOS設定とサーバーのBIOS設定の間に不整合がある場合は、サーバープロファイルの[BIOS設定]ページに整合性アラートが表示されます。すべてのBIOS設定も、サーバープロファイルテンプレート(存在する場合)と一致する必要があります。

アラートをクリアするには、サーバープロファイルを再適用するか、サーバーハードウェアのBIOS設定と一致するようにサーバープロファイルの設定を編集します。

注記:

HPE Superdome Flexサーバーでは、サーバープロファイルの構成と割り当てられたサーバーの構成の整合性はチェックされません。

iLO設定
iLO設定がサーバープロファイルテンプレートによって管理されている場合、サーバープロファイルは、管理対象の設定の整合性を保つためにサーバープロファイルテンプレートで検証されます。サーバープロファイル内のiLO設定は、サーバープロファイルテンプレートから取得した設定と一致する必要があります。サーバープロファイルテンプレートを使用した検証により、iLO全体で一貫した構成が保証されます。
注記:

サーバープロファイル内で管理対象のiLO設定が追加されても、その設定がサーバープロファイルテンプレートで指定されていない場合、不整合の原因にはなりません。

アドバンスト

"未使用のFlexNICを非表示にする"設定は、サーバープロファイルテンプレートに一致している必要があります。

構成が一致する場合は、サーバープロファイルの整合性状態フィールドが整合性ありに設定され、適合していると見なされます。

不整合が見られる場合、サーバープロファイルのアラートが発行され、整合性状態フィールドがテンプレートと一致しませんに設定されます。アラートのプロファイルの編集オプションまたはサーバープロファイル画面のテンプレートからアップデートオプションを使用すると、テンプレートからのすべての変更を確定できます。テンプレートからアップデートオプションは、制約違反と空白の属性値に基づいて使用できます。不整合の例として、サーバープロファイルテンプレートのブートモードがレガシーBIOSに設定されていて、サーバープロファイルのブートモードがUEFIに設定されている場合があります。

アクションメニューの更新オプションを使用して、サーバープロファイルを手動で更新し、解決されたコンプライアンスの問題をクリアして、リソースの状態を正確に反映させることができます。HPE OneViewの解決されたコンプライアンスの問題をクリアすると、運用停止につながる可能性のある以前に生成されたアラートへの対応を回避することができます。さらに、サーバープロファイルのリソース情報が不正確か、不整合に見える場合も、更新オプションを使用できます。