ネットワークトラフィックのQuality of Service

Quality of Service(QoS)は、データ転送の十分なサービスレベルを保証するためにネットワークが満たす必要があるサービス要件のセットです。QoSの目的は、ネットワークトラフィックの保証付き供給システムを提供することです。

QoS機能では、ネットワークトラフィックの異なる優先順位でトラフィックキューを構成したり、イングレストラフィックをカテゴリ別にし、優先順位を付けたり、イーグレストラフィックで優先順位設定を調整したりできます。これらの設定を使用して、重要度の低いトラフィックよりも重要度の高いトラフィックが優先されて最初に処理されるようにすることができます。ネットワークトラフィックのカテゴリを決めて分類すると、優先順位を割り当てて送信をスケジュールできるようになります。

QoS構成は、論理インターコネクトグループで定義され、論理インターコネクトに適用されます。QoS統計情報は、インターコネクトによって収集されます。

QoS構成は、c7000エンクロージャー上のVC EthernetとVC FlexFabricインターコネクト上でのみサポートされます。

アップリンクとダウンリンクの分類

アップリンクポートとダウンリンクは、イーサーネットおよびIPヘッダーそれぞれのDot1pDSCP、またはその両方の値に基づいて、イングレストラフィック分類用に構成できます。

Dot1p

IEEE 802.1Qに定義されたVLANタグ付きフレームを使用する場合の、イーサーネットフレームヘッダー内のPriority Code Point(PCP)という3ビットのフィールド。8つの異なるクラスのサービスが、3ビットPCPフィールドで示されたように利用できます。

DSCP

Differentiated Services Code Point(DSCP)は、さまざまなレベルのサービスをネットワークトラフィックに割り当てられるようにするIPパケット内のフィールドです。

DSCPおよびDot1p

IPトラフィックにはDSCPを使用し、非IPトラフィックにはDot1p優先度を使用します。

エンドツーエンドのQoSでは、途中のすべてのホップが、分類およびトラフィック管理の同じQoSポリシーで構成されなければなりません。エンドツーエンドのQoSポリシーでは、トラフィックの優先順位付けには次のような利点があります。
  • 帯域幅が広いほど、キューにある関連するトラフィックの優先順位が高くなります。インターコネクトでは、パケットは関連するキュー帯域幅に基づいて出力されます。

  • イーグレス側でのdot1pのリマークによるプライオリティ指定によって、ネットワークの次のホップで優先順位を付けるのに役立ちます。キューのイーグレストラフィックがdot1p値にリマークされており、そのdot1pがより高い帯域幅を持つ次のホップでキューにマッピングされている場合、パケットはエンドツーエンドのネットワークでより高い優先順位として扱われます。

整合性のある状態でのアクティブおよび非アクティブなQoS構成

論理インターコネクトとそれに関連付けられている論理インターコネクトグループの整合性を確認する際に、非アクティブなQoS構成の適合性も確認されます(非アクティブなQoS構成はUIに表示されません)。アクティブなQoS構成が、論理インターコネクトと関連付けられた論理インターコネクトグループとの間で同じ場合でも、内部的に保存されている非アクティブのQoS構成内に不整合があるため、論理インターコネクトの整合性のステータスは不整合として表示される場合があります。

グループからアップデートを実行して、論理インターコネクトグループと論理インターコネクトを整合性のとれた状態にしてください。

UIは、インターコネクト上に適用されている現時点でアクティブなQoS構成を表示します。さらに、2つの非アクティブなQoS構成が、カスタム(FCoE losslessあり)カスタム(FCoE losslessなし)の構成タイプに対して保存されています。これらの非アクティブな構成は、関連付けられた論理インターコネクトおよび論理インターコネクトグループ上に以前適用された、対応する構成タイプの最新の既知のQoS構成です。

QoS構成タイプ

次のQoS構成タイプを利用できます。

パススルー

すべてのイングレスパケットがイーグレスで分類されません。個別のPG(優先度グループ)を持つFCoEパケットがイングレスで処理されます。トラフィッククラス、マップ、または適用されるルールはありません。パススルーモードは、QoSなし(QoS無効)と同じです。

カスタム(FCoE losslessあり)

QoSが有効であり、FCoEクラスを含むカスタマイズした構成が許可されます。構成では、デフォルトの2つのシステムクラスベストエフォートFCoE losslessを定義します。FCoE Losslessクラスは、ユーザーが編集することはできず、ポートの50%の帯域幅があらかじめ構成されています。また、非FCoEイーサーネットトラフィック用に最大6つの追加クラスを構成することもできます。

カスタム(FCoE losslessなし)

QoSが有効であり、FCoEを含まないカスタマイズした構成が許可されます。構成では、1つのシステムクラス(ベストエフォート)を定義します。非FCoEイーサーネットトラフィック用に最大7つの追加クラスを構成することができます。