アプライアンスのリストア

アプライアンスをバックアップファイルからリストアすると、ユーザー名とパスワード、監査ログ、暗号化モードなど、すべての管理データとほとんどの構成設定が、バックアップファイルに保存されているデータおよび設定に置き換えられます。ただし、これにはアプライアンスのネットワーク設定(アプライアンスのIPアドレス、ホスト名、およびDNSサーバー)は含まれません。

リストア操作中にはアプライアンスは動作せず、実行には数時間かかる場合があります。HPE OneViewで管理している構成が多くなるほど、リストアにかかる時間も長くなります。リストア操作を開始した後は、取り消したり、元に戻したりすることができません。リストア操作の進行中、アプライアンスはログイン要求をブロックします。

リストア操作は致命的なエラーから復旧する場合に使う必要があり、他の方法で解決できるマイナーな問題を修復する場合には必要ありません。

重要: バックアップファイルには、リストアするアプライアンスと同じバージョンのHPE OneViewが必要です。同じアプライアンスまたはアプライアンスの新規インストールにリストアできます。
注記: アプライアンスをリストアすると、以前にメンテナンスモードだったサーバーまたはリソースのメンテナンスモードが無効になります。

リストア操作の実行中のアクション

説明

リソースインベントリを検証する

リストア操作の実行中、アプライアンスのファームウェアはリソースインベントリ(エンクロージャー、サーバー、インターコネクト、スイッチ)を検証し、バックアップファイル内のデータと管理対象環境の現在の状態を照合します。管理対象環境の状態は、バックアップファイルを作成した時点の環境の状態とは異なる可能性があります。リストア操作の終了後、アプライアンスは、自動的に解決できない不整合についてアラートで報告します。

エンクロージャーを再検出して内容を検証する

リストア操作中に、アプライアンスは各エンクロージャーまたはファブリックを再検出して内容を検証します。これは特に、アプライアンスが引き続きエンクロージャーやファブリックの内容を獲得できること、そしてHPE OneViewの特定のインスタンスがエンクロージャーのマネージャーであることを確認するために実行されます。

次にアプライアンスは、各サーバーを再検出し、すべてのラックサーバーを更新します。

仮想IDをクリアする

ネットワーク上の重複する識別子を避けるために、関連付けられたサーバープロファイルがバックアップ内にない場合は、アプライアンスによってサーバーハードウェア構成がクリアされます。これらのサーバーには、たいていの場合、最後のバックアップが行われた後に割り当てられたプロファイルがあります。

重要:

リストア操作の実行中、アプライアンスは、バックアップファイル内のデータと管理対象環境の現在の状態を照合します。一部の不整合は、リストア操作では自動的に解決できません。アラートとして表示されます。リストア操作後、アプライアンス管理者は手動で残りの不整合を解決する必要があります。

また、UIを使用してバックアップファイルをアップロードし、そのファイルからアプライアンスをリストアすることができます。この目的でREST APIを使用することもできます。