RoCE用のDCBX構成
RDMA over Converged Ethernet(RoCE)は、Ethernetネットワーク上でリモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)を可能にするネットワークプロトコルです。RoCEには2つのバージョンがあります。RoCE v1とRoCE v2。RoCE v1は、同じEthernetブロードキャストドメイン内の任意の2つのホスト間の通信を可能にするEthernetリンクレイヤープロトコルです。RoCE v2はパケットをルーティングするインターネットレイヤープロトコルです。
HPE Synergyは、Data Center Bridging Exchange(DCBX)プロトコルを使用して、RoCE v1およびRoCE v2 losslessトラフィックタイプをサポートします。HPE Synergyインターコネクトモジュールは、ピアデバイス間にDCBXを実装することにより、RDMAトラフィックをロスレスとして識別し、処理します。ピアデバイスは次のいずれかです。
Converged Network Adapters(CNA)
RoCEでサポートされるCNAに関する詳細については、HPE OneViewサポートマトリックス(HPE Synergy用)を参照してください。
Top-of-Rack(ToR)スイッチ
レイヤー2では、RoCEトラフィック用にDCBXでPriority Flow Control(PFC)を構成することによって、ロスレス性が実現されます。DCBXは常にプロトコルネゴシエーション(IEEEまたはCEE)によって2つのピア間で構成されます。
DCBXステータスは、RoCEトラフィック用に構成されているポートに表示されます。RoCEトラフィッククラスは、QoSおよびDCBX構成セクションで構成できます。現在、RoCEには1つのトラフィッククラスを割り当てることができます。
RoCEとFCoEを組み合わせた構成タイプの場合、集約されたスイッチは、同じポート上または異なるポート上のRoCEとFCoEの共存を表します。ポートは、物理アップリンクポートとダウンリンクポートにすることができます。
HPE Synergy用HPE Virtual Connect SE 40Gb F8モジュール
HPE Synergy用HPE Virtual Connect SE 100Gb F32モジュール
RoCEには、個別のロスレスキューが必要です。
RoCEトラフィックはすべてタグ付きイーサーネットでなければなりません。
RoCEトラフィックは、サポートされているデバイスのスタッキングリンクを通過できます。
制限事項
ルーティング可能なRoCE(RoCE v2)はサポートされていません。