サーバープロファイルの接続設定
プロファイルでサポートされる接続の最大数は、プロファイルに関連付けられているサーバーハードウェアタイプとエンクロージャーグループによって定義される仮想ポートの合計数によって決まります。仮想ポート数の合計は、FlexFabricアダプターごとの仮想ポート数にサーバーハードウェアタイプによって定義されるFlexFabricアダプターの数を乗算することによって決定されます。接続の最大数は、50または仮想ポートの合計数(未割り当ての接続の場合はプラス2)のうち大きい方です。
ネットワーク割り当てについて
サーバープロファイルでは、ネットワークまたはネットワークセットを選択して、ポートのトラフィックを構成できます。
未割当て
を選択して、ネットワークまたはネットワークセットを割り当てることなく、サーバープロファイルに接続を追加できます。[ネットワーク]ドロップダウンから未割当て
を選択して、後でネットワークを割り当てるために、関連するサーバーポートを予約します。
この選択を使用して、プロファイル接続に関連付けられているインターコネクトポートでのトラフィック転送を一時的に停止できます。
サーバーの電源が入っている間は、サーバーを再起動することなく、アクティブな接続に対して有効なネットワークまたはネットワークセットを選択できます。イーサーネット、FCoE、iSCSI、FCを含むすべての接続タイプで、[ネットワーク]ドロップダウンの未割当て
を使用して作成できます。ネットワークを割り当てる必要はありません。
また、未割当て
を使用すると、仮想ポートに対して仮想MACアドレスとWWNアドレスが予約されます。
ラックサーバーのイーサーネット接続を作成できます。ただし、これらの接続はHPE OneViewで管理されません。これらの非管理対象接続は、サーバーに必要なネットワーク構成を指定します。サーバーのネットワークを構成するには、HPE OneViewの外部のツールを使用してください。これらの接続は、[OS展開]セクションでNICタイプのOS展開設定を構成する場合に使用されます。これは、展開されたオペレーティングシステムのIPアドレスを使用してネットワークインターフェイスを構成するときに役立ちます。
iSCSI接続の場合、静的値またはDHCPを使用して、IPアドレス、ネットマスク、およびゲートウェイを取得できます。
iSCSIソフトウェアのブートターゲットの選択にHPE OneViewを使用できます。iSCSIソフトウェアを使用したブート可能なイーサーネット接続は、物理ポートの最初の仮想機能にのみ使用できます。HPE OneViewでは、iSCSIの構成パラメーターの自動検出を行いません。
HPE Synergy用HPE Virtual Connect SE 100Gb F32モジュールやHPE Synergy用HPE Virtual Connect SE 40Gb F8モジュールを使用する場合、同じ物理ポート上の複数のFlexNICに同じVLANネットワークを割り当てることができます。
ネットワーク
接続には、(関連付けられたポートを予約する)未割り当てのネットワークか、有効なイーサーネットネットワーク、ネットワークセット、ファイバーチャネル、またはFCoEネットワークのどちらかが含まれます。
イーサーネットネットワークまたはネットワークセットには、イーサーネットデバイスからアクセスできます。ファイバーチャネルまたはFCoEネットワークには、ファイバーチャネルデバイスからアクセスできます。iSCSIブートデバイスにイーサーネット接続を構成するには、ブート設定ウィンドウでブートモードにUEFI
またはUEFI最適化
を選択する必要があります。ネットワークは、タイプがファイバーチャネルに設定されていると、ファイバーチャネルとFCoEの両方にフィルタリングされます。
通常、サーバープロファイルテンプレート内の各接続を単一のネットワークに割り当てます。ネットワークセットを使用すると、サーバープロファイルまたはサーバープロファイルテンプレートで定義された単一の接続に対して、複数のネットワークを選択できます。ネットワークセットは、サーバープロファイルテンプレートで複数のネットワークを定義する必要がある場合に、ハイパーバイザーと合わせて使用します。
HPE Synergy用HPE Virtual Connect SE 100Gb F32モジュールを使用する場合は、大規模
ネットワークセットを展開できます。大規模ネットワークセットには、最大4,094のネットワークから、予約されたVLAN範囲にあるネットワークの数を差し引いた数(60〜128のネットワーク)を含めることができます。デフォルトは128のネットワークです。一般に、ネットワークの最大数は3,966ネットワークです。論理インターコネクトあたりに同時に展開できる個別の大規模ネットワークセットは最大60です。
分離されたトランク
このオプションは、プライベートVLANに参加しているネットワークセットにネットワークが存在する場合に表示されます。
分離されたトランクが選択されると、PVLANドメインごとに、ダウンリンクポートに送信されるトラフィックに対し、プライマリVLAN IDタグが分離されたVLAN IDタグに変換されます。分離されたトランク構成は、PVLAN非対応のオペレーティングシステムにのみ推奨されます。
ブート
プライマリまたはセカンダリブートデバイスとして接続を選択できます。テンプレートにはブート可能なイーサーネット、ファイバーチャネル、およびiSCSI接続を含めることができます。
イーサーネット:
ブート不可
、PXEプライマリ
、PXEセカンダリ
、iSCSIプライマリ
、またはiSCSIセカンダリ
注記:機能タイプがイーサーネットの
iSCSIプライマリ
またはiSCSIセカンダリ
を選択した場合、さらにブート設定ウィンドウでUEFI
またはUEFI最適化
をブートモードとして選択する必要があります。ファイバーチャネル:
ブート不可
、FCプライマリ
、またはFCセカンダリ
iSCSI:
ブート不可
、iSCSIプライマリ
、またはiSCSIセカンダリ
リクエストされた帯域幅(Gb/s)
ネットワークを選択すると、自動的に優先帯域幅が入力されます。このフィールドでは、接続の帯域幅を指定できます。
100 Mb/秒から選択したネットワークの最大帯域幅の間で、帯域幅の値を指定できます(100 Mb/秒単位)。物理ポート上に構成されているすべての接続の要求された帯域幅の値の合計が、ポートの容量を超えないようにします。
Virtual Connectファイバーチャネル接続の場合、使用可能な個々の値は、アダプターとファイバーチャネルインターコネクトモジュールに基づいています。FlexFabricアダプターのファイバーチャネル接続では、全速度範囲から選択できます。ただし、BIOS設定でHBAアダプター速度を変更した後、サーバープロファイル接続のリクエストされた帯域幅設定を互換性のない値に設定した場合、リンクは確立されません。
サーバープロファイルの割当てられた帯域幅と、サーバーOSが接続のネットワークインターフェイスのリンク速度として検出する内容には、食い違いがある可能性があります。あるプロファイル接続に割り当てられている帯域幅がその接続に割り当てられているネットワークまたはネットワークセットに定義されている最大帯域幅を下回っている場合、未使用の帯域幅を利用できます。サーバーOSは最大帯域幅のみを検出するのに対し、サーバープロファイル画面には要求され割り当てられている最大の帯域幅が表示されます。
リクエストされた仮想機能(イーサーネット)
なし
(デフォルト)
カスタム
リクエストされた仮想機能の数を選択します(ポートで利用できる最大数まで)。
自動
仮想機能が自動的に物理ポートに分散されます。
この設定により、仮想機能が最初にFlexNICに割り当てられて、明示的な数の仮想機能を要求します。残りの仮想機能は、仮想機能割り当て用に
自動
に指定されたすべてのFlexNICに均等に分散されます。したがって、自動
仮想機能割り当てをリクエストしているFlexNICが仮想機能を受け取らないことがあります。
管理対象接続
このオプションは、ファイバーチャネルファブリック接続ネットワークの非Virtual Connectモジュールに対してのみ使用できます。
このオプションでは、アプライアンスで管理されていないモジュール経由でトラフィックを渡すことができます。
管理対象接続を選択解除すると、ファイバーチャネルファブリック接続ネットワークを使用して、メザニンポート経由で管理対象外のモジュールへの接続を作成できます。
管理対象ストレージボリュームでのiSCSIの使用
プロファイル内のストレージボリュームに接続を構成するには、iSCSI機能タイプ(HWオフロード)またはイーサーネット機能タイプ(SWイニシエーター)のいずれかを使用できます。接続に単一のネットワークを選択することも、ネットワークセットを選択することもできます。HPE OneViewによって管理されているストレージシステムでは、そのプロファイルがストレージプールを使用できるように、これらのネットワークのうち1つ以上をストレージシステムのポートに割り当てる必要があります。デフォルトでは、サーバープロファイルUIにより、接続で使用されるネットワークからボリュームごとに2つのストレージアタッチメントパスが作成されます。これらのパスは、ストレージシステムポートに割り当てられます。ボリュームアタッチメントパスは、必要に応じて追加または削除できます。