アドバンストパフォーマンスチューニングオプションの構成

ジッターの原因になり遅延を発生させる周波数の変動を抑制するために、高度なパフォーマンスチューニングを使用します。ジッター制御は、手動または自動で管理できます。プロセッサー周波数の変動があるかどうかに関わらず、使用する周波数を指定することもできます。ジッター制御について詳しくは、HPE Gen10 Servers Intelligent System Tuninghttps://www.hpe.com/support/gen10-intelligent-system-tuning-en)を参照してください。

手順
  1. システムユーティリティ画面で、システム構成 > BIOS/プラットフォーム構成(RBSU) > 電力およびパフォーマンスオプション > アドバンストパフォーマンスチューニングオプションを選択します。
  2. 設定を構成します。
    • プロセッサージッター制御 - 電力、温度、およびアクティブコア数に基づいて周波数を変化させる技術(ターボなど)によるプロセッサー周波数の変化を管理します。ジッター制御により、プロセッサーのジッターとレイテンシが低減または除去され、サーバーのパフォーマンスが向上します。オプションを選択します。
      • 自動調整 - 周波数の変化を監視し、長期的な変動を最小限に抑えるように周波数を自動的に調整します。
      • 手動調整 - プロセッサーを固定した周波数で動作させ、ユーザーが低い周波数かまたは高い周波数を静的に選択できるようにします。
      • 無効 - プロセッサーのジッター制御を無効にします。
    • プロセッサージッター制御周波数 - 以下のいずれかを実行してください。
      • 自動調整を選択した場合は、開始周波数単位をMHzで入力します。
      • 手動調整を選択した場合は、周波数単位をMHzで入力します。
      注記: 指定した周波数がサポートされていない場合、システムファームウェアは、それよりも高くて最も近い、プロセッサーがサポートする中間周波数に周波数を調整します。
    • プロセッサージッター制御最適化 - このオプションは、自動調整機能がプロセッサー周波数の変動を検出したときに使用されるしきい値を最適化します。次のいずれかを選択します。
      • スループットに最適化では、計算スループット全体に影響を及ぼさない量の変動のみが発生します。

      • レイテンシに最適化では、プロセッサー周波数を低下させる前に非常に少量の変動がときおり発生します。

      • ゼロレイテンシでは、すべての周波数変動の除去を試行します。

    • コアブースト - この機能を使用して、よりアクティブなプロセッサー間でより高いパフォーマンスを実現します。コアブースト機能を搭載したサーバーは、サーバーの余分な電源と温度のヘッドルームを使用して、共通の障害を減らし、プロセッサーの処理能力を最大化します。

      注記:

      厳選したHPE ProLiant Gen10サーバー、インテルプロセッサー、およびハードウェア構成で使用可能です。iLO Advanced Premium Security Editionライセンスが必要です。

    • プロセッサーパフォーマンス強化:この機能を有効または無効にするには、このオプションを使用します 有効にした場合、プロセッサーの設定がより活動的な設定に調整され、パフォーマンスが向上する可能性がありますが、消費電力が高くなる可能性があります。

    • プロセッサー構成TDPレベル:このオプションは、SSE、AVX、およびAVX-512の確定的周波数に関するデフォルトのCPUポリシーを上書きします。これにより、確定的動作周波数が低下します。ターボモードを無効にすると、確定的動作が増強されますが、結果的に動作周波数が低下します。オプションは、正常レベル1レベル2です。

  3. 変更を保存します。