Webclient

構文

webclient -g URL [-u user [-x passwd]][-o file]|[-m][-noproxy] webclient -p URL [-u user [-x passwd]][-i file][-noproxy] webclient -l

説明

HTTPとFTPの場所との間でファイルを転送し、ISOファイルシステムをマウントします。

オプション

-g

ドキュメントを取得します。

-p

ドキュメントをアップロードします。

URL

ドキュメントのハイパーテキストアドレスを指定します。

-o

指定したファイルに出力をリダイレクトします。

-i

指定したファイルからの入力をリダイレクトします。

file

ファイル名を指定します。

-m

ISOファイルをダウンロードして、ファイルシステムとしてマウントします。

-l

使用されているネットワーク設定情報を表示します。

-u user

ユーザー名を指定します。

-x passwd

パスワードを指定します。

-noproxy

要求された操作にプロキシを使用しません。

使用法

このコマンドにより、ネットワーク転送をスクリプト化できます。このコマンドを使用する主な利点は、HTTPアドレスを使ったURLを指定し、そのアドレスのドキュメントの取得、そのアドレスのファイルへのドキュメントの出力、ファイルのダウンロード、ISOファイルのマウントができることです。ファイル転送をキャンセルするには、ESCキーまたはCtrl + Cキーを押します。FTP URLでは、ユーザー名とパスワードをクリアテキストでURLに指定することで認証を行うことができます。FAT32パーティションに保存できるファイルの最大サイズは4 GBです。アップロードまたはダウンロードするためのURLには、HTTPまたはFTPのいずれかを指定できます。HTTP URLは、IPv4/IPv6アドレスまたはホスト名のいずれかを使用して指定することができます。FTP URLは、IPv4アドレスまたはホスト名のいずれかを使用して指定することができます。FTP over IPv6はサポートされていません。ダウンロード操作中に-mも-oも指定されていない場合、現在のファイルシステム上の、リモートファイルと同じ名前の新しいファイルに出力がリダイレクトされます。アップロード操作中に-iが指定されていない場合、現在のファイルシステム上の同じ名前のファイルから入力がリダイレクトされます。転送されているファイルサイズに相当するシステムの空きメモリ（RAM）があることを確認してください。プロキシを設定すると、すべてのダウンロード操作またはアップロード操作がプロキシ経由で試行されます。プロキシが設定されていない場合、または-noproxyが指定されている場合、すべてのダウンロード操作またはアップロード操作はプロキシなしで試行されます。-lが指定されている場合、Webクライアントがネットワーク操作に使用する設定が表示されます。これらの設定は、sysconfigを使用して内蔵UEFIシェルで変更することも、システムユーティリティで変更することもできます。

例

ISOファイルをダウンロードして、ISOファイルシステムをマウントするには、次のように入力します。

または

または

または

または

HTTPサーバーからファイルをダウンロードして現在のファイルシステムに保存するには、次のように入力します。

ユーザー名userとパスワードpassを使用してFTPサーバーからファイルをダウンロードするには、次のように入力します。

ftp://192.168.1.20/file.html -u user -x pass -o file.html
fs0:\> webclient -g

ユーザー名userとパスワードpassを使用してFTPサーバーにファイルをアップロードするには、次のように入力します。

ftp://192.168.1.20/file.html -u user -x pass -o file.html
fs0:\> webclient -p

プロキシが設定されている場合に、外部HTTPサーバーからファイルをダウンロードして現在のファイルシステムに保存するには、次のように入力します。

webclient -g http://www.hpe.com/file.html

プロキシが設定されている場合に、内部HTTPサーバーからファイルをダウンロードして現在のファイルシステムに保存するには、次のように入力します。

ネットワーク設定を表示するには、次のように入力します。

fs0:\> webclient -l