ls/dir

構文

ls[-r][-a[attrib]][-sfo][file]

説明

ディレクトリまたはファイル情報の内容を一覧表示します。dirコマンドは、このコマンドの内部エイリアスです。

オプション

-r

再帰的に表示します(サブディレクトリを含みます)。

-a attrib

指定した属性を持つファイルだけを表示します。属性を指定しない場合は、すべてのファイルが一覧表示されます。-aを指定しない場合は、システムファイルと隠しファイル以外のファイルがすべて一覧表示されます。属性(attrib)には、以下の1つ以上を使用できます。

  • a - アーカイブ
  • s - システム
  • h - 非表示
  • r - 読み取り専用
  • d - ディレクトリ
-sfo

標準形式の出力で表示します。

file

ファイルまたはディレクトリの名前を指定します。ワイルドカードを使用できます。

使用法

ファイル名またはディレクトリ名を指定しない場合は、現在の作業ディレクトリが想定されます。ディレクトリの内容は、以下がすべて真の場合に表示されます。

  • オプション-rが指定されていない。

  • fileパラメーターでワイルドカード文字が指定されていない。

  • 指定されたfileが既存のディレクトリを表している。その他の場合はすべて、コマンドは次のように機能します。
    • 指定した名前と一致するすべてのファイルまたはディレクトリが表示されます。

    • -rフラグは、再帰検索を実行するかどうかを指定します。

    • オプションのフラグ-a attrib は、指定した属性を持つファイルだけを表示します。複数の属性を指定した場合は、それらすべての属性を持つファイルだけが表示されます。-aの後に何も続かない場合は、属性に関係なく、すべてのファイルまたはディレクトリが表示されます。-a自体を指定しない場合は、システムファイルと隠しファイルを除くすべてのファイルが表示されます。

隠し属性またはシステム属性をファイルに追加してそのファイルを隠すには、次のように入力します。

fs0:\> attrib +s +h *.efi 
ASH 	fs0:\IsaBus.efi 
ASH 	fs0:\IsaSerial.efi

hまたはs属性を持つファイルまたはディレクトリを除き、すべてのファイルとディレクトリを表示するには、次のように入力します。

fs0:\> ls
Directory of: fs0:\ 

	06/18/01 		09:32p 				  153 	for.nsh
	06/18/01 		01:02p <DIR> 	  512 	efi 
	06/18/01 		01:02p <DIR> 	  512 	test1
	06/18/01 		01:02p <DIR> 	  512 	test2 
	06/18/01 		08:04p 				  29 	temp.txt
	06/18/01 		08:05p <DIR> 	  512 	test 
	01/28/01 		08:24p 			r 	  29 	readme.txt
					3 File(s) 			  211 bytes 
					4 Dir(s)
      

現在のディレクトリ内のすべての属性を持つファイルを表示するには、次のように入力します。

fs0:\> ls -a
Directory of: fs0:\

	06/18/01 		09:32p 			     153      for.nsh
	06/18/01 		01:02p <DIR> 	  512 	    efi
	06/18/01 		01:02p <DIR> 	  512 	    test1
	06/18/01 		01:02p <DIR> 	  512 	    test2
	06/18/01 		10:59p 				  28,739   IsaBus.efi 
	06/18/01 		10:59p 				  32,838   IsaSerial.efi 
	06/18/01 		08:04p 				  29 		 temp.txt
	06/18/01 		08:05p <DIR> 	  512 		 test
	01/28/01 		08:24p 			r 	  29 		 readme.txt
					5 File(s) 				61,788 bytes
					4 Dir(s) 
      

現在のディレクトリ内の読み取り専用属性を持つファイルを表示するには、次のように入力します。

fs0:\> ls -ar
Directory of: fs0:\ 
	06/18/01 11:14p 					r 	29 		readme.txt 
				1 File(s) 						29 bytes 
				0 Dir(s)
      

sの属性を持つファイルを表示するには、次のように入力します。

fs0:\> ls -as isabus.efi 
	Directory of: fs0:\

		06/18/01 10:59p 							28,739 	IsaBus.efi 
					1 File(s) 					28,739 bytes 
					0 Dir(s)
      

fs0:\efiディレクトリ内にあるすべてを再帰的に表示するには、次のように入力します。

fs0:\> ls -r -a efi 
      

現在のディレクトリ内の指定した種類のファイルを再帰的に検索するには、次のように入力します。

fs0:\> ls -r -a *.efi –b
      

出力の詳細

次の表に、このコマンドから出力される可能性のあるボリューム(ディレクトリ)とファイルの情報の説明を示します。

出力の詳細 - lsコマンド(ボリューム情報)

説明

Name

標準のボリュームラベル。

Total Size

ボリューム内の合計バイト数。

Read Only status
読み取り専用ステータス:
  • True
  • False
Free Space

ボリューム内の空きバイトの合計数。

Block Size

ファイルが通常大きくなる際の名目ブロックサイズ(バイト単位)。

出力の詳細 - lsコマンド(ファイル情報)

説明

Name

完全なファイル名とディレクトリ。ファイルシステムのマッピングされた名前を含みます。

Logical Size

ファイルのサイズ(バイト単位)。

Physical Size

パディングを含む、ボリューム内のファイルのサイズ(バイト単位)。

Attributes
ファイル属性のリスト。設定できる値は、次のとおりです。
  • a - アーカイブ
  • d - ディレクトリ
  • h - 非表示
  • r - 読み取り専用
  • s - システム
File Creation Time

ファイルを作成した時刻(hh:mm:ss形式)。

File Creation Date

ファイルを作成した日付(dd:mm:yyyy形式)。

File Access Time

ファイルにアクセスした時刻(hh:mm:ss形式)。

File Access Date

ファイルにアクセスした日付(dd:mm:yyyy形式)。

File Modification Time

ファイルを変更した時刻(hh:mm:ss形式)。

File Modification Date

ファイルを変更した日付(dd:mm:yyyy形式)。